写経を送らせて頂きました。

 

「全国からも写経を受け付けます。」

 

という記事をネットーサーフィンしながら見つけたのは、
今月の初めだった。
鎌倉のお坊さん方が超宗派で自主的にやっておられる
「鎌倉そわかプロジェクト」というところが主催の
「311一周忌 写経大作戦」という企画である。
【「鎌倉そわかプロジェクト」へ】

 

3月11日 ー 先の震災から一周忌を迎える日に、
どこか近くのお寺にお参りに行こうか、
そんなことがふと頭をかすめた矢先のこと。

 

確たる決心もなく、写経やってみようかなと
思った次の瞬間、私は写経用紙を買い求めていた。
地震や津波等の中で、思い半ばにして
亡くなっていかれた多くの方々に対して
一介の私ができることは何であろうかと
悶々と考えてきたことが関係しているかもしれない。

 

 

こんな風に半ば衝動的に始めた写経であるが、
昨日(2/25)、なんとか「鎌倉そわかプロジェクト」さんに
お送りすることができた。
納経完了である(よかった~締切間に合った~^^)。

 

このプロジェクトのウェブサイトによれば、
今回集まった写経はご供養がなされ、
被災地のお寺に奉納される方向で調整中のようである。

 

『般若心経』がまさに「誦持・講供(じゅじ・こうぐ)すれば則ち、
苦を抜き楽を与え、修習・思惟(しゅじゅう・しゆい)すれば則ち
道を得、通を起す」(空海『般若心経秘鍵』より)もの
であるとするならば、見様見真似で写経させていただいた
ことにより一巻の経文となった『般若心経』が、
微力ながら鎮魂と復興への力となれれば幸いである。

 

今後も、鎮魂と被災地の復興のために、
写経を続けていきたいと思っている。